受けと仕手
- makuo0086
- 2017年4月1日
- 読了時間: 2分

「受け身のうまい人に受けをしてもらうと、技の見栄えが良い」 ということで、審査期間中特に人気の高まるひとがいます。 なぜ彼は受けが上手なのでしょう? また、なぜ見栄えがよくなるのか… 投げられた時に派手に飛ぶから? 大きな音を出すから? 彼はこの技はこのとき足がこうなるべき、こうするべき、結果こうなるべき というように、技の完成形を熟知しているので、受けの様々な「〜べき」もよーくわかっており体に染み付いています。 ですから、仕手は受け手とのベストな位置関係に知らぬ間に導かれ、気持ちよく技を終えることができるのです。 見ている方もわざとらしさや違和感を感じることはありません。 相手に合わせられる人に受けてもらうと、そのときは「できた!」という気になりますが、相手が変わった途端にうまくいかなくなる… やはりどんな相手とでもうまくいくように努力する必要があります。 体の硬い人、柔らかすぎる人、大きい人、小さい人、抵抗してくる人、ちょっと意地悪してくる人などなど どんな人にも対応できる力を育てていくには、いろんなタイプの人と稽古するしかありません。 仕手は受け手の様子をよく感じ取りながら、受けは受けで仕手の動きをよく見て体を合わせていく。 相手に合わせるというのは「馴れ合う」ということではなく、すべては危険回避のためです。 受けは気を抜かず、打つべきところに向かってしっかりと手刀なり拳を打ち込んでいき、仕手はきっぱりと捌いて投げたり極めたりします。 でも壊すのが目的ではありませんから、お互いがお互いを感じ取ってギリギリのところで切磋琢磨する。 小石と小石をごろごろすり合わせて双方丸くなっていくようなイメージです。 ですからどんな相手でもウェルカムであるべきだと思うのです。
だからと言って、初心者に腰投げや引き倒しを突然かけるのはいかがなものか。
相手を思いやりる心があればあり得ないことですね。
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